和りんごは平安時代に中国から日本に伝わったとされます。明治時代に西洋りんごが広
く普及され姿を消していきました。
北近江の戦国大名として知られる浅井長政。
長浜市木之本町古橋の三珠院より和りんごが贈られ、長政が寺院に礼状を送られたことが古文書で
確認されています。
このことから、当時この地で和りんごが栽培されていたと推測されます。
平成19年「小谷城和りんごを復活する会」が発足され、現在は高時川の河川敷の畑に
約70本の和りんごの木が育っています。
毎年500㎏の和りんごが収穫されています。
小谷城和りんごを復活する会より「収穫した和りんごを活用でいないか」と2018年(平
成30年)に相談があり、弊社では2019年(令和元年)に和りんごを使った加工品の開発に
取り組みました。
当初はアイスや焼き菓子、リキュール、ジュース、パウダーを検討し試
作を行いました。
特産品として流通することを視野に入れて検討したことや、生のままで
の商品開発は鮮度が落ちるのが早いため安定しないことを念頭に、収穫後にペースト状に
加工し冷凍保存することとし、最終的に「和りんごサイダー」を商品として開発すること
に決定しました。
2020年(令和2年)より販売を始め2023年(令和5年)には8,000本を販
売しています。浅井長政の歴史的背景の商材を使ったお土産として喜ばれている。